FC2ブログ

いしが城谷クリニック   スタッフ日記

日常茶飯事のなかに、 ココロとカラダがちょこっと幸せになるもの。 めっけるのだ。

05-23

2012

パートⅢとおじさん

その昔、私の大好きな映画があった。
パートⅡは、パートⅠの過去が描かれており、
どちらも何度も観た。

そしてパートⅢ!
そこには、その後、パートⅠの未来が!
現在、過去、未来・・・そう、この物語の完結、カン、ケツっ!が観れる!
私の中で、すべてがつながるのだ。

その日を待ちわびて、映画館に行った。
中年のご夫婦らしき二人が座っている前席だった。

私はこの時間を誰の事も気にせず、自分の時間として楽しみたい。
そんな私の期待は裏切られてしまった。

後ろの座席のおじさんは、いい場面、そう謎がとける
(あぁ!こことパートⅠのあそこがつながるのか!)
ってな、大事なシーンで
「わからん。」(・・・そう言うてくれるな。)
「お前、わかるか?」(ウンウン。とてもよくわかる。)
「なんや、今の。」(重要シーンよ。)
「あれ誰や。」(この映画のキーマン!キーマン!)
そんな言葉を隣の奥様らしき人に言っているのだ。

私にはわかる。パートⅠとパートⅡを熟知した人なら、
うなるような、ええ場面なのだ。

私もいきなりパートⅢを観たら「なんだこれ」と思うだろう。
きっとこのおじさんはそうだったに違いない。
でも観ている人がどうであれ、この映画は三部完結の物語の第三部目なのだ。

つまらないなら席を立つか、寝ていればいい。
家ならいい。でもここは違う。
同じ時間を同じ場所で共有している人がいる。
これは映画館では、マナー違反なのだ。

映画が終わって、後ろを振り返った。
おじさんは「違うの観たらよかったな!」と言っていた。
横のおばさんは、終始黙っていたし、その言葉にも返事をせず、
下を向いていた。
それが同意なのか、反抗なのかわからない。
私なら「ちょっと黙って」と言うか、途中で手を引っ張ってでも
映画館から出るけれども。

xiexie