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いしが城谷クリニック   スタッフ日記

日常茶飯事のなかに、 ココロとカラダがちょこっと幸せになるもの。 めっけるのだ。

01-24

2012

寒い日にちょっとあったかくなる話。

私が幼稚園児だった頃のはなし。

年に一度の「作品展」があった。
私の組は、飛行機を作った。
みんなは飛行機に乗る人をめいめいに作っていた。先生は翼担当。
工作が大好きだった私は、人なんてそっちのけで先生の作業にくぎ付けになった。

今思えばダンボールで作った飛行機に、竹ひごをカーブして付け、
針金みたいなものでペンチを使って固定して翼にする、
そんな感じだったと思う。

先生は「みんな近くにきたらダメよ」と言った。でも私は近くで見たかった。
先生が他の子の工作を見ている時に翼に近寄った。
で、触った。
ビヨヨヨヨ~~~ン。
竹ひごが見事に外れた・・・・。

先生が大声で怒った!「触っちゃダメって言ったでしょ!!!」
私は先生が大好きだった。怒られたのは初めてだった。

こっそり部屋を出た。行く先はひとつ。

さっき違う組の先生があの道具(今おもえばペンチだ。)を
借りに来ていた。そうだ!あれがあれば!!
階段を駆け下り、走って借りに行った。
当時、おとなしく恥ずかしがり屋だった私には勇気がいったが
頑張った。「あれは、○○組さんの先生に貸したよ。」

○○組の先生・・・。むっちゃ恐そうでどうしようと迷ったが、
最後の勇気を振りしぼって借りに行った。貸してくれた。

そのペンチを握りしめ、階段を駆け上った!
そこで私の先生が立っていた。

私はしゃくり泣いた。「ご、ご、めん、なさい・・・」
先生は、トレーナーのすそで私の涙を拭いてくれて
「借りにいってくれたんだね。」と、私の手からペンチを取り
ギュっとその手をつないでくれて、一緒にお部屋まで帰った。
黙って勝手に部屋を抜け出したことは怒らなかった。

そして「手伝ってくれる?」と、一緒に翼を取り付けた。
みんなは「ずるい~~!!」「おれも~。」と近寄ってきたが
先生はそれを許さなかった。
非難ゴーゴーの中、(あまり役には立っていなかったが)
竹ひごをギュと持って先生の助手をした。
一生懸命に翼を取り付ける先生を見ていたら、
私は涙が止まらず、ずっとしゃくりあげて泣いていた。
今思えば、自分がしてしまった事への後悔と反省の涙だった。


泣きながら手伝っている時に、先生が「これはじゅんこちゃんにしかできない
おしごとだからね。がんばってよー!」みたいな事を何度も言った。
今ならわかる。
6歳の私に「責任をとる」という事を教えてくれた先生、ありがとうございました。

xiexie
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